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映画「バベル」

すごーく遅ればせですが(汗)、先日ようやく、映画「バベル」を観てきましたw。

Babel Babel
(soundtrack)


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文芸映画っぽい雰囲気のある(小説を元にした映画ではありませんが)、真面目な映画でした。もともと私は多層構造の小説や映画が好きなんですよね(^^)。このバベルは、モロッコ・アメリカ・メキシコ・日本それぞれのエピソードを時系列をずらしつつ描きながら、分かりやすさは損なわれておらず、各場面の映像的な対比も鮮やかで見ごたえがありました。

茫漠と広がるモロッコの風景。おびただしいネオンの光が降り注ぐ東京。情熱的な色彩が氾濫するメキシコ。居心地の良さそうな、アメリカの子ども部屋の静かな佇まい。全く違った風景でありながら、それぞれが、コミュニケーションの混乱と、ほんの軽い気持ちでやってしまった些細なことが大事に発展してしまいかねないという、断層や亀裂に満ちている。それが環境や時代のせいではなく、この人間世界とは普遍的にそういうものであるということが、複数の場面を並行して描くことで浮き彫りになっていきます。

私事ですが、かつて勤めていた会社が渋谷爆発事件に関わっていたことを昨日知りました。その職場を離れて10年経つし、その会社に責任があるのかどうかも現時点では不明ですが、胸に重く沁みてくるものがあって。事件に関わる企業はそれぞれ、法令に定められた範囲内で、もちろん悪意なく、やるべきことをやっているつもりだったと思います(行政の法整備には疑問がありますが)。それでも、小さな不備や不運が重なり、とんでもなく深い亀裂に飲み込まれる人々が出てしまう。そんな残酷な現実が、観たばかりのバベルの世界と自分の中でシンクロしたのでした。
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、負傷された方の一日も早い回復を願います。

話を映画のバベルに戻すと、言語を異にする者同士はもちろんのこと、同じ言葉を共有する間柄でもコミュニケーションの断絶が不可避であり、何の罪もない人々が災難に巻き込まれてしまう混迷の世界であっても、子ども達は希望の光である。そんな監督のメッセージが根底に感じられて、後味はポジティブなものでした。そうそう。子ども達よ、断層や亀裂を飛び越え踏み越え、この世の中を渡っていっておくれ。

World Citizen - i won't be disappointed-
(2005 Live Version)


(蛇足1)「美貌の青空」の使われ方も良かった(^-^)

(蛇足2)菊池凛子さん演じる聾の女子高生の行動には「???」とドン引きだったのですが(苦笑)、ラストシーンでパズルのピースがピタッとはまるように納得できた気がします。あそこまで捨て身な行為に走るほど、自分の中に消去したいものを抱えてしまっている彼女だけれど、やはり未来のある、この世界の希望のひとり。東京の夜空にボウッと輝きを放つ超高層マンションのバルコニーで、抱擁する父娘の姿が印象的なエンディングでした。
2007年06月21日 | Comments(6) | Trackback(0) | 映画
コメント
iTSでサウンドトラックを見つけ、World Citizenと美貌の青空を見て、試聴しようかなんて思ってましたが、同じアレンジでしょうか?
joyuki URL 2007年06月22日 00:00:37 編集
>joyukiさん
私もサントラは買っていませんが、クレジットを見る限り、World Citizen- i won't be disappointed- はlooped pianoなので、EPじゃなくてChasmに入っていたバージョンですね。
美貌の青空は/04に入っていた、弦楽器とピアノのインストバージョンですが、その後にEndless Flight / Babelというグスタボ・サンタオライヤのオリジナル曲につながる編集がされているのかな?
あと、ChasmのOnly Love Can Conquer Hateも収録。

坂本・シルヴィアン目当てなら、Chasmと/04を持っていれば新音源は無いと踏んでおります。
skysong URL 2007年06月22日 07:50:31 編集
百聞は一聴にしかずってコトバがあったかどうか知りませんが(笑)・・・後ほどメールします。joyukiさんにもね(^^)
真相はいかに。
shuuma URL 2007年06月22日 09:09:34 編集
>shuumaさん
むむむっ、真相はいかにっっ!?(汗)
メール拝見しまーす!=3
skysong URL 2007年06月22日 13:52:14 編集
高いバベルの塔のバルコニー、菊地凛子演じる彼女の家の中の無気力な感じと、外での活発な感じとの対比、外の世界と内の世界とのインターフェイスの役割がバルコニーなんですよね。しかも母の亡くなった場所でもあり、その場所で父と打ち解ける。
今のところ、今年観た映画のナンバー・1です。
TY URL 2007年06月22日 15:49:01 編集
>TYさん

 >外での活発な感じとの対比、外の世界と内の世界とのインターフェイスの役割がバルコニー

なるほど、面白いですね。
外の世界と内の世界のインターフェイスは2箇所あって、ひとつがバルコニーで、もうひとつはコンシェルジュがいるメインエントランス。
バルコニーからは外界を視覚的に俯瞰することができるけれども、足を踏み出したら転落してしまう、「死」の世界(=母のいる場所)との境界でもあって。
あの映画の中でのメインエントランスは、立派だけどよそよそしい空間でしたが、いつか彼女の心の中の混乱が落ち着いて、胸を張って晴れやかにメインエントランス経由で外の世界と行き来できるようになれば良いな、と思います。
(すっかり母親目線 笑)

でも、人間、バルコニー的な境界領域も必要なんでしょうね。
skysong URL 2007年06月22日 21:40:09 編集

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