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Nine Inch Nails / Year Zero ('07)

Year Zero Year Zero
Nine Inch Nails (2007/04/17)
Interscope Records

この商品の詳細を見る(amazon)
・iTS


Nine Inch Nailsの新譜です。すでにMyspaceでシングルSurvivalismなどは先行で発表されていましたが、アルバム全体で聴くことで、トレントが表現したいことの全体像が明らかになった感があります。(現在Myspaceでは太っ腹なことに、全曲フル試聴できるようになってますので、興味のある方はどうぞ。ただし音質は落としてあるみたいです。)

前作With Teethはパーソナルな内面的葛藤を音で克明に描写したような、ヒリヒリする皮膚感覚をともなう音でしたけれども、今作はエネルギーが外に向かっています。どちらにも怒りや苛立ちが感じられるけれども、その対象が違う。Year Zeroの怒りの対象は、一連の歌詞からも一目瞭然なように、白い家の楕円形の部屋で執務する、イニシャルGの人物(G.B.ね)。ここ数年、その人物を批判する曲やアルバムは色々あったと思うのですが、アルバム全体を通してストーリー性が感じられる点、歌詞だけでなく音像そのものが強烈に主張している点で出色ではないでしょうか。

政治的主張は言葉だけだと「私はこう考えます」とか「私は●●に反対です」でおしまいで、無味乾燥ですけれども(小説や詩などにすればまた別ですが)、音で表現するとこうもイマジネイティブになり得るものかと、目が見開かれる思いです。前半は比較的ストレートな楽曲を畳み掛けるように叩きつけてきますが、徐々にエレクトロ成分と幻想的な音が増してきます。通して聴くと、現在から近未来へとつながる映画を見ているような気分。ラスト2曲で薄明の中に希望の光が指してくるように感じられる構成ゆえに、途中かなりハードでへヴィな部分があるわりに、後味が非常に爽やかだったりします。

コンセプトアルバムではあるけれども、腕組みしながら聴き込まなきゃいけないようなものでは決してなくて、むしろNIN史上もっとも「踊れる」アルバムじゃないでしょうか(笑)?
捨て曲無しですが、今特に気に入っているのが、インダストリアルノイズが刻むファンキーなビートに錆び感のあるギターが絡む、The Warning。シンプルだけどクセになります。その次のGod Givenは、ブレイクの囁き声が非常に格好良く、これまたファンキーなナンバー。あと、廃墟の中で奏でられているような退廃的なピアノが美しいAnother Version Of The Truth。それからラスト2曲ももちろん素晴らしいし、Me, I'm Notも音の響き方が好き……と、キリが無いですね(笑)。

このアルバムはiTSで発売前に予約注文するとSurvivalismのリミックス曲が入手できるという事前情報があったので、事前予約&ダウンロード購入しました。こういうおまけにとっても弱い私(笑)。その、Survivalism(Dave Sitek Remix)はボーカルの音量が少し押さえ気味になり、地鳴りのように響くドラム音等が追加されています。エッジや立体感はオリジナルの方がありますが、これはこれでまたドラマティックです。

あと、kikkaさん に教えていただいたのですが(大元の情報源は爆発男!さんということで、お二人ともありがとうございます☆)、Open Source Resistanceという団体が4月18日に開催した集会でNine Inch Nailsのシークレットライブが行われ、途中警察が乱入して解散させられたという模様がネットにアップされております。
セットリストは
The Beginning Of The End (Year Zero)
Survivalism (Year Zero)
Last (Broken)
March Of The Pigs (The Downward Spiral)
We're In This Together (The Fragile)

*Open Source Resistanceは、公民権や天然資源が多国籍企業や「自分が正しいと思っている人々」に都合のよいように搾取されるのを防ぐため、普通の人々が闘えるようにする草の根情報戦を開始する試み……だそうです。

疑い深い私はこの警察乱入がガチなのか半信半疑なのですが、更なる情報をご存知の方がいらしたら教えていただきたいです。
2007年04月24日 | Comments(12) | Trackback(3) | 音楽[N]
コメント
紹介をありがとうございます。なかなか良さそうですね。あんまり聞いたことのない NIN なので iTS のおまけも買いのがしたのですが(残念)、MySpace と iTS で聞いてみようと思います。
taknom URL 2007年04月24日 21:32:09 編集
>taknomさん
ぜひ試聴してみてください。
swjpboさんのところでチラ見した情報だと、欧州では(米国だったかしら?)PTの新譜とNINの新譜が並べて積んであったとか。
激しさの中にも繊細さと緻密さがあるという点は共通しているかもしれません。
そういえばビョークのVoltaもiTSで予約注文するとボートラが付いてくるんですよね。
skysong URL 2007年04月25日 15:53:11 編集
これも発売日に入手しましたが、なかなか聴く時間がなくって、skysongさんの記事を読みながら聴いています。
暇が出来たら、私のところでも書いてみようと思っています。
最近、ストレスでCDを買いまくってたら、「自分ばっかり自由に金を使って!もう!」って細君に言われて、服などを沢山買ってあげたら又金欠になったよ~。
shuuma URL 2007年04月25日 18:47:41 編集
>shuumaさん
忙しいと、聴く暇も減ってるのにCDドカ買いしちゃったりしますよね(^^;)
でも、奥様にお洋服沢山買ってあげるなんて、素敵な旦那さま!!(ぱちぱち!!)
洋服の方がCDより断然お金かかりますもの。
私は春物購入をあきらめて、iPod購入しようかと(泣)。

お時間が出来たらNINも記事にして下さいませ!
skysong URL 2007年04月25日 19:55:03 編集
聴いてみました。なかなかハードな音ですね。良さそうなので、入手して聞き込んでみようと思います。PTの新作と交互に聴くのがいいんですかね~。

Bjork の新作、iTS だとおまけがつきますね。米 iTS だとビデオも付くそうです。もっとも、値段も少し高めですけれど。

Earth Intruders のビデオも iTS に載ってますね。

ビデオ iPod は便利ですよ~。ポッドキャストに加えて、ビデオキャストも見られますし。ミュージックビデオだけでなく、CNNやABCを見るのにも便利。
taknom URL 2007年04月25日 22:43:01 編集
>taknomさん
Steven Wilsonのプレイリストにも、今、このYear Zeroが載っていますね。
PTの新作、DVD付きにしようかと思っていたら出遅れてしまいました。
ビョークはデジタルブックレットも付くみたいですね。iTSのUSストアだとビデオもですか~。

今のライフスタイルだと、ビデオiPodを買っても使うのは音楽(聴くだけ)のようにも思えるのですが、新しいツールを手にしたら変わることもあり得ますよね。
出費はいたたた(>_<)なのですが。
映像をあれこれ見ても、バッテリーの持ちは大丈夫なのでしょうか?
skysong URL 2007年04月26日 06:36:53 編集
PT 私もUS盤は出遅れました。今度は、出荷量が少なめだったのでしょうか。Year Zero、やはり聴いてみなくては。

ビデオiPod は、映像を見ているとみるみるバッテリーが減っていきます。それでも、2~3時間くらいは持つようです。そんなに長時間画面を注視していると、iPodを支える手が疲れそうですけれど(^^)。
taknom URL 2007年04月26日 23:02:25 編集
>taknomさん

PTのDVD付きの日本盤は発売がだいぶ先なんですよね。それまで待てないので、US通常盤を注文してしまいました。

iPod、昨日買っちゃいました!!!\(^o^)/
後ほど記事を書こうかと……。
映像を見るとしてもせいぜい数分(ビデオクリップ)から1時間(ドラマ?)程度でしょうね。手も目も疲れそうですから。
ビデオiPod購入記念にiTSで何かビデオをDLしようかと考えています☆
skysong URL 2007年04月27日 14:30:52 編集
内容について触れてる向きが無いのでひと言。

まだ対訳等を入手していないので想像で書くしかないのですけれど、
こちらのエントリーを読んで、なるほど!と頷いてしまいました。
だから「Year Zero」ってタイトルなんだなと。
それを「ここで終わり」と解釈するか、
逆に「ここから始まる」と解釈するかは、
詳細を見た上で判断する事にしますけれど。

今までは内向きな心の葛藤を歌にしていたトレントが、
ここまで外向きなコンセプトで作品を作るのは画期的だなと。

ただ、彼自身は、例えばザック・デ・ラ・ロチャなどと
この作品に行き着くまでに接点があったりしています。
そういう影響なんかもあるのかなぁ。
マンソンみたいな内向き嗜好のアーティストばかりでなく、
ザックの様なプロパガンダを歌にする人間と関わる事で、
彼自身がなにか「ピンと来た」事があったんでしょうか。

そして、With Teethでだいぶ肩の力が抜けて、
今作につながったと解釈するのがスムーズだなと。

件のライブビデオなんですけれどね、
あれはたぶんヤラセというか、パフォーマンスの一環でしょうね。
姐さんからいただいたメールに
"アルバムだけで完成するものではなくて、
発売されてからの活動等で徐々に明らかになる"
…などというトレントの言葉が書いてありましたけど、
マルチメディアを駆使するやり方はトレントらしい気がします。

作品の中だけで完結するよりも、
訴求力は多大なのではないかな…そう感じています。
kikka URL 2007年04月29日 00:40:05 編集
>kikkaさん

 >それを「ここで終わり」と解釈するか、
 >逆に「ここから始まる」と解釈するかは、
 >詳細を見た上で判断する事にしますけれど。

In This Twilightの歌詞が大きなキーポイントになると思います。
あと、Zero Sumの最後の1行"All we are worth is zeros and ones"というのも気になるんですね。Zero One……マトリックス?みたいな(笑)コルモゴロフの0-1法則でも意識しているのか。

With Teethの頃はドラッグから抜け出す苦しみとかでボロボロだったみたいなので、そこから抜け出せたことが大きかったのかもしれませんね。

kikkaさんもヤラセと感じます?いくら現在のアメリカといえども、あんなふうに乱入してきたりするかな、と思いますね。これからもどんなパフォーマンスがあるのか、気になります。
skysong URL 2007年04月29日 20:13:09 編集
skysong様>

天皇賞的中でホクホクのkikkaです(笑)。

>With Teethの頃はドラッグから抜け出す苦しみとかでボロボロ

…だったようなんですよね>トレント。
だから、自分がこの世界にいる喜びというのが、
逆に外向きに行くキッカケになっているのかなぁと。
実は、いまだCDは引き取りに行けてません(苦笑)。
自分のエントリーで書くことが無くなるので、
なるべく自制している所なんですが(失礼)。

>kikkaさんもヤラセと感じます?

今どき、あんなベタな地下集会があるのかと(笑)。
あれはPVの一環だと解釈しているんですがね。

で、またまた「某氏」から、
シークレットサイトの謎解きの話がメールされてきまして(爆笑)。
だんだん頭が痛くなってきて、
少なくとも僕にとっては逆効果になりつつあります(苦笑)。
オヤジには訴求力はないって事だな>Year Zeroのプロジェクト。
kikka URL 2007年04月29日 20:46:43 編集
>kikkaさん
天皇賞、おめでとうございます♪
我が家も「お馬ばっかりの動物園に行こうか?」という案もあったんですが(笑)、今日は府中を通り過ぎて山へ行ってきました。

想像するに、ドラッグ地獄から抜け出す体験というのも、世界が一度壊れて新たな光が見えてくるようなものかもしれません。今回テーマは外向きになっても、過去にそういう体験をしたからこそ表現できた音ではないかと。

>今どき、あんなベタな地下集会があるのかと(笑)。
たしかに~(笑)

シークレットサイト情報、ありがとうございます。
頭痛くなりましたか(笑)
私はそろそろおねむなので、明日以降見させていただきます。

 >オヤジには訴求力はないって事だな>Year Zeroのプロジェクト。
まあ、そう言わず(笑)。

それにしても、エネルギッシュですねー>トレント
これがアメリカ人の底力なのか…
ボウイと一緒にI'm Afraid Of Americansを歌おうかしら。
skysong URL 2007年04月29日 22:07:59 編集

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