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実在クリミナル・ミュージック・ラバー遭遇記

その人物のことは2006年から知っていました。私が交流していたブロガーさん達(YMOや元JAPAN=David Sylvian, Steve Jansen, Richard Barbieri, Mick Karn 等のファン)の所に、それらのアーティストと親交があるというコメントを時々書きむようになったので「一体どんな立場の人なんだろう?」と仲間内で話題になっていたのです。私自身のブログに、初めて彼のコメントが書き込まれたのは、2007年1月のことでした。

最初は正直なところ疑ってました。普通、業界の「中の人」は、素人相手に情報を小出しにリークして喜んだりしないでしょう?と。彼のハンドルなどを手がかりに検索も試みました。が、残念ながらこれといった情報は引っかかりませんでした。疑問を抱きつつも、コメント欄を通じてやりとりしているうちに、いつしか警戒心が薄れている自分がいました。そして、今最も後悔しているのは、彼をオフ会に招待してしまったことです。デヴィッド・シルヴィアンのThe World Is Everything Tourで来日が決定し、浮かれていた…というのは言い訳にもなりませんが。デヴィッドが渋谷オーチャードホールでコンサートを行った(そして、体調不良で短時間で終了してしまった;拙記事)2007年10月30日、そのオフ会が開かれました。

初めて顔を合わせた彼は、やはり音楽にとても詳しく、明るく気さくで話し上手な人物という印象でした(ただし、私が気付かないところで、こっそり出席者のお一人に暴言を吐いていたことが、ごく最近判明。怒り心頭です)。ワーナー・ミュージックとアーティスト契約をしており、主にエンジニアやPAなどをしている関係で数多くのアーティスト達と交流があると聞きました。その後も年に2、3回ペースで彼を含めたオフ会を開催しましたが、「打ち合わせでAvex本社にあるcommmonsに行ったら…」といった裏話も非常に具体的で、ここまで具体的な話が出てくるのだし、本当にそういうお仕事なのだろうと概ね信じるに至ったのです。

それでもやはり、首をかしげることはありました。どんなアーティストのどのアルバムについて話す時でも、ほぼ必ず「発売よりずっと前からサンプルをもらって愛聴していましたが、これ、いいですよね」といった自慢が入る。自慢の部分を言わなくても、アルバムの良さは語り合えるんですけどね(^^;)。「すごいですね」、「さすがですね」、そんな賞賛への異様なまでの渇望を感じました。本当に業界人だったら、そんな渇望はあったでしょうか?また、2009年坂本龍一ピアノ・ソロ・ツアー(拙記事)でPAを担当していると言っていたので、3月の東京公演に行ったあと、購入したツアーパンフを見てみました。かなり詳細なスタッフ・クレジットが掲載されていたにもかかわらず、そこに彼の名前はありませんでした。音楽業界にいたとしても、少なくとも華々しい立場ではなく、周縁で雑務的なことをやっているのだろうか?とも考えました(もちろん、雑務的な内容でも立派なお仕事です)。それにしても周縁的立場の人に、発売前のサンプルが(しかもデラックス版まで)色々届くほど、不況と言われている業界にゆとりはあるのか?という疑問もよぎりました。

しかし、そんな疑念があっても、6月の高橋幸宏ソロ・コンサート"OUT OF HERE"(拙記事)後のオフ会で、当時自分がちょっと気がかりにしていたことについて「○○の件、大丈夫?」などと声をかけてもらっただけで、「色々謎な部分もある人だけど、心根は優しいよね」などと思ってしまったおめでたい私。その後もリアル生活の忙しさからブログや音楽に充てられる時間とエネルギーが減り、彼に対する疑問を深く追求することなく、2009年はあっという間に過ぎていきました。

急転直下、今年(2010)1月。ある方に「このサイトを見てください」という非公開コメントをいただきました。そのサイトには彼の本名と写真、そして、元ページをたどると彼によるCD窃盗事件についての記述がありました。なんと!まるでドアを開けたら床がなく、どこまでも落ちていく深い穴を発見してしまったような、墜落感を伴う衝撃。発言に色々嘘があるらしきことは薄々感じていたので「やはり」という思いもありましたが、犯罪行為まで行っていたとは。まさに、 "He that will lie will steal"(嘘をつく者は盗みもするだろう)の格言そのものではないですか。

さらに大きな衝撃だったのは、同コメントの「(ブログとオフ会常連の)haruさんが彼とトラブルになって困っています」という一行。焦りました。震えました。早速彼女にメールで事情を聞き、あらためて彼のことを調べるとちょっとした糸口をきっかけに、上記サイトの件以外にも、彼がこれまでしてきた行為の数々、ついてきた嘘のあれこれが判明しました。commmonsと、(Steve Jansen所属事務所の)エピ○ニー▲ークスより、彼の嘘を裏付ける正式文書も発行されました。彼の実態や彼女との金銭トラブルの経緯については、彼女自身のブログに詳しいので、そちらをご覧ください。
c_letter
commmons文書
(クリックで拡大)

以上、己の愚を反省するためにも、他山の石にしていただくためにも、長々と書かせていただきました。

これまで私は、彼のことに限らず、少し疑問に感じる相手に対しても「きっと良い部分もたくさんある人だから」と考える傾向がありました。しかし、小さな疑問でも、それを放置すると、他の人にも害が及ぶ可能性がある。そのことをこれからは忘れないようにしたいです。彼は今後も似たような行為を続ける可能性が高いですし、残念ながら彼のような人間は他にもそれなりにいるのでしょう。これをお読みになった方々はぜひ自衛してください。彼の守備範囲は相当広いので、どんなジャンルの音楽好きの近くにでも擦り寄っていくはずです。映画ファンもご注意ください。

最後に。
彼は何故嘘で塗り固めた生活を送ってきたのか。別に業界関係者を気取らなくたって、巧みな話術と明るい振る舞いをもってすれば、たくさんの友人と楽しく付き合えたはずです。踏み倒し詐欺に遭いかけたharuさんも、彼が有名人と知り合いだからではなく、音楽の話が楽しくできる気の合う人だから、友人付き合いをし、信頼してお金を貸したのです。それなのに、嘘で自分を飾らずにいられなかった彼の心の闇の理由を知ることはできません。音楽が好き。それだけはきっと真実。でも、彼の行為は音楽を汚すことに他ならない。その事実を、直視して欲しい。できることなら、嘘で固めない、そのままの自分を愛する努力をしてみて欲しい。そんな言葉は本人に届かないでしょうが、ウェブの海にそっと浮かべる自己満足をお許しください。
2010年03月27日 | Comments(14) | 未分類
コメント
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  2010年03月27日 22:18:33 編集
No title
>非公開コメント@22:18:33さん

ありがとうございます。
彼に反省はあまり期待できないと思ってしまいますが、こちらでできることはしたいですね(^-^)
skysong URL 2010年03月27日 23:22:02 編集
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  2010年03月28日 00:59:20 編集
No title
>非公開コメント00:59:20さん

さっきtwitterでも書いたんですけど、彼は自分で自分も騙しちゃっていて、悪いことしている自覚なしに窃○や×引きまでやっちゃっているのかも。でなきゃ、普通もっと逃げ隠れしますよね。本当に理解できません。

色々な方に気付いて、関心を持っていただけているようなので、今後の被害が食い止められれば良いのですが。
skysong URL 2010年03月28日 15:49:17 編集
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  2010年03月28日 17:43:13 編集
No title
>非公開コメント@17:43:13さん

お久しぶりです^-^

残念ながら事実なんですよね…
本当にショックですが。

でも、気をつけていただいていれば、大丈夫だと思います!
skysong URL 2010年03月28日 18:21:04 編集
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  2010年04月02日 16:26:12 編集
No title
>非公開コメント16:26:12さん

コメントありがとうございます。

本来こちらからご報告しなくてはいけなかったのですが、申し訳ありません。きっとご想像されている人だと思います。

そう、、、本当にショックです。
そして、やっぱり手口が巧みなのでしょう。。。

同じアーティストのファンとして悲しいですし、同じ事を繰り返さないで欲しいです。

音楽は楽しく聴きたいですよね!
skysong URL 2010年04月03日 00:46:26 編集
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  2010年04月05日 13:25:54 編集
No title
>非公開コメント13:25:54さん

コメントありがとうございます。
後ほどメールさせていただきまえすね ^-^
以前伺ったアドレスでよろしいでしょうか?
skysong URL 2010年04月05日 18:18:39 編集
No title
もう少し早くこのブログを知っていたら、Sylvianのライブで私もオフ会にいたかも・・と思うとひどく切ないものです。

お金は私も好きだけど、友達に借りて友達が去って行くことの方が高くと信じてるので、某氏は残念な方ですね。

被害に遭われた方々の詳細を拝読しましたが、皆さんの団結凄いです。

最近読んだ本で、人を騙すのは簡単。反面、騙し続ける事は普通不可能。というのを思い出しました。やっぱり皆さんを騙し続けるのは無理でしたね。

ところで、CDを古CD店に売る際、本人の連絡先が必要ですよね。(じゃなきゃ系図買)喫茶店の人が被害届を出せば警察に開示されるのでは?(偽名??)とか、全然音楽に関係なくてすいません。みなさん元気出してください。
kimira Cat URL 2010年04月08日 03:07:39 編集
No title
>Kimira Catさん

コメントありがとうございます。
本当、切ないですね。

鈍感な私の眼にはフレンドリーな人に見えていたのですが、演技だったのかもしれません。楽しそうに歓談しながら、気に喰わないと思った相手には、周囲に気付かれないようそっと嫌な言葉を浴びせていたそうですから。「友達」という感覚がかなり普通と違うのかも。。。

アイディアもありがとうございます。警察にも行っているんですよ。これからどうするか、色々考えるところがあります。

これにめげず音楽は聴き続けたいと思いますので、また楽しい話題でもお話しましょうね♪
skysong URL 2010年04月08日 20:54:12 編集
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  2010年05月11日 14:59:40 編集
No title
>非公開コメント@14:59:40さん

はじめまして。

そうなのです…人を疑うことはなるべくしたくないのですが、残念ながら…。

コメントをいただき、このような残念な内容のエントリでも、意を決してアップして良かったと思うことができました。
ありがとうございます!

skysong URL 2010年05月11日 20:32:57 編集

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