スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--年--月--日 | スポンサー広告

深い静寂の中、黄金とダイヤモンドを捧げる

どうも今年に入ってから気分がダウナー寄りです。
まあ、昨年末に風邪をひいて、体力が落ちた状態でスタートしたというのもありますし。
純粋にトシ(今に始まったことではないですが 苦笑)のせいで元気がないという説もw。
でももうひとつ、年明け早々に知人が自死したのも、心に影を落としているようです。

一応「知人」と書いたものの、20年ほど前に大学の新入生歓迎オリエンテーションで数回同席しただけの後輩で、その後ずっと接点もなく、本当は「知人」を名のる資格も私にはないかもしれません。
2、3年前、彼が仕事上でかなり大きなミスをしたと風の便りに聞き、「そういえば、そういう人がいたな。」と思い出し、事の顛末を案じていました。それでも、記憶に残る20年前の彼はかなりエネルギッシュで明るい人だったので(&ちょっとお調子者)、困難な状況でも乗り越えていくのではないかと楽天的に期待していました。そんな中、今年に入って飛び込んできた訃報。

さほど深い知り合いだったわけではないけれど、様々な可能性が目前に広がっていたあの頃、あの若き時代に多少なりとも面識のあった人が、失意のうちに自ら命を絶ったという結末には、暗澹たる気持にならずにはいられません。

それに、彼は確かにミスを犯したのですが、そのミスが発生した経緯にしろ責任の取らせ方にしろ、彼が属していた組織にもかなり問題があったのではないかと憤りを感じています。
「自己責任」とは一見もっともらしいですが、一個人が責任をかぶることで逆に隠蔽されてしまうものもあるのではないか。そもそも、何でもかんでも「自己責任」で片付けていくようになると、社会全体が、失敗から学んで成長する機会のない場所になっていきそうな閉塞感をおぼえます。

まあ、私が伝え聞いている以上に、色々なことがたくさんあったのでしょう。
死ぬまで黙っているしかなかった事実も。
部外者の私が滅入ったところで何にもならないし、本人やご家族の苦悩とは全く桁違いのものであることは自覚しているつもりですが。
それでも、できることなら、失意のうちに去った彼に、大学に入りたての頃、あの場にいた皆に平しく注がれていた可能性の輝きの残照を届けてあげられたら、と思うのです。年月を経て、紆余曲折を経て、だいぶ輝きも薄れ、暗闇の中の砂金ほどになっていたとしても。
そのささやかな輝きを必要としているのは、未だ生きている私達に他ならないのだけれど。

Byrne&EnoのEverything That Happensを聴いていると、微かな光に優しく包まれているような、救いを感じます。起こるべきことは全て今日起こり得るから、生ける者たちの間で黄金とダイヤモンドを捧げることを忘れないようにしたいです。

Nクン、とてもつらかったんだね。
何もしてあげられなかったけれど、どうかこの歌の光が、君にも届きますように。



I ride on a perfect freeway
Many people on that road
I heard the sound of someone laughing
I saw my neighbor's car explode
Just up ahead
Against the sky
Quicker than you blink your eye
完璧な高速道路を走る僕
道にはたくさんの人々
誰かの笑い声が聞こえ
僕は見た
隣人の車が爆発するのを
すぐ目の前で
空をバックに
まばたきよりも瞬時に

Oh my brother, I still wonder, are you alright?
And among the living, we are giving, all through the night
兄弟よ、僕はいまでも思う
君は大丈夫かい?
生ける者たちの中で、僕らは捧げる
夜の間ずっと

From the milk of human kindness
From the breast we all partake
Hungry for a social contract
She welcomes you with dark embrace
puts socks and shoes
Upon our feet
Little fishes swim upstream
人間の温情という乳を
僕らはみな乳房から分かち合う
社会的契約に飢えて
彼女は暗い抱擁で迎え入れ
僕らの素足に
靴下と靴をはかせる
小魚達は上流へと泳ぐ

Oh my brother, I still wonder, are you alright?
In the deepest silence, gold and diamonds, all through the night
兄弟よ、僕はいまでも思う
君は大丈夫かい?
深い深い静寂の中、黄金とダイヤを捧げる
夜の間ずっと

Everything that happens will happen today
And nothing has changed, but nothing's the same
And every tomorrow could be yesterday
And everything that happens will happen today
起こるべきことは全て今日起こるだろう
何も変わっていないが
何も元のままではない
全ての明日は昨日になるはず
起こるべきことは全て今日起こるだろう

Everything that happens will happen today
And nothing has changed, but nothing's the same
And every tomorrow could be yesterday
Everything that happens could happen today
起こるべきことは全て今日起こるだろう
何も変わっていないが
何も元のままではない
全ての明日は昨日になるはず
起こるべきことは全て今日起こり得るんだ

(Lyrics by David Byrne)
(日本語訳 skysong)
2009年02月13日 | Comments(4) | 音楽[VA]
コメント
No title
対訳の再アップに、感謝です。うえに書かれているようなことがあって訳されていたとは露知らず、勝手な希望を述べちゃいましたね。でもありがとうございました。

僕自身は、Everything that happensって、「起こるべきこと」というより「起こってしまうこと」という、どちらかというとマイナスな意味だとなぜか思い込んでいました。

となりの車が爆発しても、自分が生きている限り音楽を聴き続けていていたいものです。
kensuke URL 2009年02月13日 22:30:02 編集
No title
アップありがとうございます。でもちょっとごめんなさいです。
私も同じ頃同じようなことを感じていました。あの時もらったメールに書いてあった自己責任の話。いつもだけどその時私が感じていた思いを瞬時に言い当ててくれたようで『それが私の中で悶々としている違和感なんだ』っていうある種の癒しを覚えました。全然違う話なのに同じことで共感してましたね。不思議なもんです。
アルバムの中でLife is longって曲があるけれど、人生は長いって言う時と、人生短いよって言う時と、その時のシチュエーションや状況で感点は違ってくるよね。同じように、結果がすべてというのと、プロセスが大事っていうことも。。。
『自己責任』に至るまでの経緯って、社会としてどこかで狂気な一瞬があって、そこでそれを感じる人と感じないままの人、感じないフリの人といろいろだなぁって思いました。皆抱えてるものがあるし、どれになるかはそれぞれの価値観なんでしょうが。でも自分が感じることができたなら、こっそりでもいいからちょっと変だよね?っていう表現をしたいと思います。
まぁそれでどうなるって話じゃないけどね。。。

また飲も♪
chika URL 2009年02月14日 01:03:14 編集
No title
とても人ごとではありません。
組織というか会社は、
理念では必ず社会貢献と言う。人々の多幸を願うと。
また地球環境保護と。
しかし
松下幸之助亡き今、本気で、それを願う経営者はいません。
ゲイツ財団は確かにすばらしい貢献をしているかもしれませんが、昔の「バンドエイド」の匂いプンプンです。
本気ではありません。
もちろん
どこかには本気の経営者や経営に携わる人もいるでしょうが、
市場(いちば)が市場(しじょう)と呼ばれ始めたとき、
仕事がビジネスを言われ始めたとき、
「誠」の満月はかけ始めました。
いまは三日月です。そして
どんどん細くなっている。。。。我々は
食べていくために労働しないとダメなことになっている。
そして労働は、ほとんどの場合「苦役」です。
「仕事が楽しい」と、それは有り得ない。なぜか?
やはり「いやなことをしなければならないから」です。
いやなこととは、ほとんど集団の中にいることに起因します。
自己責任?
それについて、ちょっと外れますが
きのう池沢夏樹が朝日新聞に書いていました。
「愛国主義者は、隣人を愛さない故に、国を愛する」みたいなことを。
会社を愛すること、支持することは。同僚を殺すことと似ている。
言い過ぎかもしれませんが。
いま電車に飛び込んでいる人の直接的な原因は「会社」です。
>人間の温情という乳を
>僕らはみな乳房から分かち合う
>社会的契約に飢えて
社会(会社)的になってはいけない...
ゼロ URL 2009年02月14日 16:17:59 編集
No title
>kensukeさん
いえいえ、アップするつもりではあったので。

「隣人の車が爆発」なんてフレーズもあるので、ネガティブな香りはありますね。本当はサラリと字面通り「起こることは全て今日起こるだろう」と訳せば良いのかもしれませんが、それだとどうも自己言及的な気がしてしまって「起るべきことは」にしてみました。

精神力が薄弱な私は、隣人の車が爆発するのを見ると、自分も思いっきり蛇行運転になったりエンストしそうになってしまいがちで(^^;)
自分が生きているうちは、ハンドルをしっかりと握って、人間の温情や黄金・ダイヤなどを周囲に与えられるようなゆとりを持っていたいですが。(と、運転できないペーパードライバーのくせに言ってみる 笑)

>chikaさん
狂気な瞬間をちゃんと感じとれて表現する勇気を持っているchikaちゃんは素敵だと思います。
Life Is Long、次に訳したいと思ってたのよ♪
あの曲でLife Is Longということをバーンがネガティブにとらえているのかポジティブなのか、まだ自分の中で解釈が定まっていないのだけれども。
そういう、同じ事象の一つの面ともうひとつの面をとらえた、考えさせられる歌詞がこのアルバムには多いよね。

また飲も、飲も♪

>ゼロさん
経営者にしろ、政治家にしろ、大きな度量や人格を感じさせる人物が最近見当たらない気がしますね。知られていないだけで、市井のそこここに実はいるのだと思いたいところですが。

後輩のNクンは仕事に殺されたような気がしています。しかも、背後にかなり意図的なものが働いていたような気も。それにはまってしまったのは、つけ入る隙があったということではありますが…。やはり暗澹たる気持ちが拭えません。

社会的契約はどうしても避けて通れないのが現実でしょうけれども、靴下と靴を履かされる前の素足の状態も忘れないように気をつけないといけませんね。
skysong URL 2009年02月14日 20:43:40 編集

管理者だけに表示する
 | HOME | 

プロフィール

ブログ内検索

最近の記事

全ての記事を表示する

最近のコメント

タグリスト

カテゴリー

月別アーカイブ

Visitors

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。