スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--年--月--日 | スポンサー広告

Sigur Rós @ 東京国際フォーラム Oct.26 '08

シガーロス来日公演、最終日に行ってきました。
出かける間際になっても、終了して2週間以上経つRadioheadの余韻がまだまだ骨の奥から髪の毛の先まで残っているのは、自分でどうすることもできなかったのですけれども。
しかし、一昨年渋谷AXで初めて見たシガーロスは、ヨンシーの生ヴォーカルの存在感、客席とステージの間に垂らされた半透明のスクリーンが作り出す光と影のドラマ、ポエティックで微かな音からすさまじい轟音までの巨大な振幅、、、どれをとっても完璧で、ただただ圧倒されました。音・光・映像の総合芸術といった感すらあり、ロックのライブの概念をバーンと拡張されたようにも思えたのです。あの夜のことを思い出しながら地下鉄に揺られるうち、徐々にシガーロス態勢になってきましたよ☆

前回は女性ストリングスカルテットAminaのオープニングアクトがあったのですが、今回は無し。
薄暗いステージ後方に大きな月のような球体がぼんやり輝き、一曲目Heysátanが奏でられると、音と連動して小さな明かりがいくつもポッと灯り、しばらくすると消え、また灯り。。。静かな、静かな幕開けです。
続くAll Alrightもホールの空間に向って訥々と語りかけるような、静かな演奏。
新譜『残響』 が生命感、躍動感に満ちたGobbledigookで始まっただけに、ライブもそのテンションで始まるのではないかと想像していたのですが、全く逆の展開でした。ここからどう盛り上げていくのか、期待がふくらみます。
3曲目、Glósóli !
もうイントロが始まっただけで胸が熱くなってしまいます。ステージ後方のスクリーンには、草を踏みしめながら歩く足元の映像。

ここまでの展開には、ストーリー的なものを強く感じました。
小さな蝋燭の光と、月明かりの元で行われる旅支度。
ささやかに決意を歌い、いざ、旅へ。
旅の先には一体何が?
ビデオのラストでの子どもたちの飛翔のように、高揚すると同時に胸を締め付けられるような瞬間が待っているのでしょうか?

もちろん、こんなストーリーは私の個人的連想で、全く違ったものを感じた人もいるでしょう。ただ、この晩あらためて実感したのは、シガーロスの持つポエティックな物語性です。言葉だけで綴られた「文学」ではないので、それを聴いてどんな物語を紡ぎだすかは聴き手にゆだねられていますけれども。
彼らとモグワイ、両者とも繊細な音と轟音の振幅がトレードマークですが、モグワイは逆に言葉に依拠したナラティブをあえて回避し(あの、音のイメージと全く関係のないユーモラスなタイトルの付け方が、それを物語っていませんか?)、純粋に音同士が織り成す、音世界の中で壮大なドラマを描き出している…そんな違いを感じるのです。どちらが優れているということではなく、どちらも大好きなんですが☆

閑話休題。
Glósóli の後、ふきすさぶ風の音のSEとともに、ヨンシーがまるで刀で斬りつけるかのように、ギターに弓をあて、Ny Batteriのオープニング。それまでの牧歌的な空気が一変し、一気に宇宙の彼方に放り出されたような凄まじい音!背後のスクリーンにはそのヨンシーの動きをクローズアップしたモノクロ映像が踊っています。
…くーーー、カッコいい~!(><)
あんな薄い楽器から(いや、まあ、サイズは関係ないのは分かってますが)、こんなとてつもない音が引き出されることに、ただただ驚嘆します。ノイズと音楽の、ギリギリ境界をいく音。

こちら↓は、デトロイトでのNy Batteri


私にとっては、これが、このライブでの一番のハイライトでした。
早くも4曲目でハイライト?という感じですが、この後ヨンシーの声の調子がかなり辛そうになってきてしまい、(Heysátanでも声を詰まらせてワンフレーズ飛ばしたり、Glósóli で微妙に演奏のタイミングがカッキリ噛み合っていなかったりと、最初から本調子ではない感はあったのですが)、彼らの音楽に浸るよりも「だ、大丈夫?」と心配するモードに転じてしまったのです。
特にファルセットよりも地声の方がキツそうでした。
歌っている最中にマイクから顔を遠ざけて咳払いをするなど、痛々しく。。。
昨年10月にも、敬愛する某ミュージシャンのライブでこういうハラハラ体験がありましたが(^o^;)
10月末…ボーカリストには過酷な季節なのかもしれません(><)

それでもどうにかライブは進んだのですが、ヨンシーがいきなりペラペラとアイスランド語でMCを始めた時にはビビリました(笑)。アイスランドから来ている人も会場にはいるだろうけど、ごくわずかでしょ~?通訳さんでも控えているの?と焦っていると、次に英語でFor the next song, I want you to help me because my voice is shit...I'm sick, you know..というようなことを言っていて。そしてMeð Blóðnasirのコーラス部分をみんなに歌ってくれと頼んだのですが、上のパートしか誘導しないで「みんなは下を歌ってね」と始まってしまったので、ほとんど誰も歌えてませんでした(泣)
女の私にはヨンシーのファルセットと同じ高いパートが音域的に丁度良いのですが、男性には出ないだろうし。。。
もっと歌って、と言わんばかりに手で合図するヨンシーに、会場からヒュー!とかワー!とか歓声があがり、「歓声よりも歌って~!(><)」と内心ジリジリしながら精一杯歌ってたんですけど、私の細ーい声じゃ焼け石に水で。。。もどかしかったです(涙)

なので、ハイライトのはずのGobbledigookでも、ヨンシーに促されて皆立ち上がり、手拍子はしたけれども、自然な流れとしての盛り上がりではなく、ちょっと取って付けた感がどうしても否めませんでした。
もし本調子でのライブだったら、そこに至るまで何らかのストーリーを想起させるような流れで進行していったのではないかと思います。今回はそうしたわけで、私にとっては本を手にとって読み始めたものの、未完で終わってしまった、あるいは別のお話が始まってしまった(「ヨンシー心配物語」?)感じでした。

とはいえ、球体やスクリーンを効果的に用いたステージは幻想的で、紙吹雪も本当に綺麗だったし…(アンコールの前にツアークルーの方々が必死で楽器から払い落としてましたけど 笑)
ヨンシーは声の不調をおして、超ロングトーンの声を披露してくれたり(私は「もう、そんな無理してないで、早くあったかくして寝なさいっ!(><)」と、完全に母心モードでウルウルしてましたが)、ギターのピックアップに口を寄せて歌ったり、色々頑張ってパフォーマンスしてくれましたし、キャータン、オーリー、ゲオルグもヨンシーに気遣いつつ(という気がしました)最後まで精一杯演奏してくれたと思います。

Takk!
次はぜひぜひ万全の体調で、Sigur Rósワールド全開のライブを披露しに日本に戻ってきて欲しいです。

ところで、アイスランドの金融危機も本当に心配。
アイスランド交響楽団は、そのせいで来日公演が中止になったそうですし。
経済情勢もAll Alrightになると良いのですが。。。

☆setlist

Heysátan
All Alright
Glósóli
Ný batterí
Fljótavík
Við Spilum Endalaust
Hoppípolla
Með Blóðnasir
Inní Mér Syngur Vitleysingur
Sæglópur
Festival
Gobbledigook
<encore>
Svefn-g-englar
Popplagið

Sigur Rós オフィシャル
Sigur Rós @EMI Japan
 Newsのページに来日公演のフォトがアップされています。

2008年10月29日 | Comments(2) | 音楽[S]
コメント
No title
シガロスめちゃめちゃカッコイイですね。
一昨日ついうっかり
ぼくも昔、音楽やってた時のギターの子に
鼻歌を録音して送ったら
即ギターで伴奏つけてきて、これが素敵!
けっこう本気で音楽リベンジすることにしました。
聴いているのも天国ですが
音楽は
やってる方が恐ろしいくらい解放されたり緊縛されたりして
凄いんですよ。

プロだったことはないので
こんなこと言う資格ないですが...

ぼく相当
skysongさんに影響されてます。
いつもありがとうございます。
ぜろ URL 2008年10月30日 23:56:11 編集
No title
>ぜろさん

特にNy Batteriはカッコいいですよね~。最近はエッジがきいている曲よりも、優しく美しい曲の方が増えていますが、聴いているだけで気持ちが浄化されていくようで、それもまた素晴らしくて。

鼻歌に素敵なギターをつけてくださるとは、良いお仲間ですね!
私も昔バンドをやっていたのですが、コピーバンドばかりだったので、「恐ろしいほどの解放や緊縛」までは味わえなかったですね~。楽しい思い出ですけれども。

音楽リベンジ、良い曲ができるといいですね!

こちらこそ、いつもありがとうございます。
skysong URL 2008年10月31日 08:31:30 編集

管理者だけに表示する
 | HOME | 

プロフィール

ブログ内検索

最近の記事

全ての記事を表示する

最近のコメント

タグリスト

カテゴリー

月別アーカイブ

Visitors

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。