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Death Cab For Cutie / Narrow Stairs ('08)

暗闇の中どこか(誰か)に向かって疾走するように、タイトに刻まれるドラムスと、不穏でファンキーなベースライン。背後に飛び去っていく光や風景の断片のように、残響を遺しながら現れては消えるギターとピアノ。
8分半のポップソングの前半4分40秒近くを占めるイントロ(?)部分。
いったいベン・ギバードの歌は始まるのか。
これはインストなのか。
そんな思いを抱えながら高まる音とリズムに身をまかせるうちに、延々と続く闇が一瞬とぎれ、ようやく歌が始まる。

「僕はどんなに望んでいることか
君が僕らの可能性に気付いてくれることを
君と僕の可能性に
それは優美に装丁されているけれども
未だ読むことのできない言語で綴られた書物のようなもの」

「君は僕と時を過ごしてみるべきなんだ
僕と時を過ごしてみるべきだ
僕には分かっている
そうすれば君は愛を見出し
僕は君の心を手に入れる」

懇願でもなく、狂気を帯びた声でもなく、科学的事実を述べるように明晰に、くりかえし歌うベン。
…怖いです(笑)。
怖いけれども、すごくポップ。

そして、一瞬明るい光が差し込むように曲調が変わるけれども、
「君は僕の口説きも絶望的な懇願も拒絶する
そう簡単に失望させられるものか
そう簡単には」
と、ますます怖い歌詞(苦笑)。

でも、この数小節のメロが、長い曲のアクセントとしてすごく効いています。
イレギュラーな構成だけれども、小難しい実験音楽ではなく、あくまでもポップ。
歌詞の中の主人公が相手の心を手に入れられるとはとても思えないけれどもw、この曲の格好よさには心を鷲掴みにされました。

I Will Possess Your Heart


この長いシングル以外のアルバム曲はどれも短くて、まるで中篇小節と短編数編が収められた単行本。短い曲もまた、歌詞とサウンドで人生の様々な風景を切り取っていて、味わい深し。音楽を聴いているはずなのに、好きな小説家の本をめくっていくような、ブッキッシュな言葉と音のひととき。



I Will Possess....以外では、畳み掛けるように始まる、次の曲No SunlightやTalking Bird、Your New Twin Sized Bedが特に気に入っています。
No Sunlightはキラキラしたポップソングなのに、やっぱり歌詞が…(泣笑)。
こんな歌詞をこんな曲に乗せられるのはモリッシーかベン・ギバードか、って感じです。お見事。
Rollingstone.comの このページではYour New Twin Sized Bedをスタジオでリハーサルするデスキャブの映像が見られます。この曲を聴いていると、自然に体が横揺れしちゃう~♪

サマソニ来日のついでに単独公演もやって欲しいんですけど…すごい日程のツアーをこなしているみたいだから、難しそうですね(涙)。

Death Cab For Cutie オフィシャル
Death Cab For Cutie Myspace
Myspaceにはテレビ出演時のI Will Possess...の映像も貼られていますが、さすがに長いイントロはカットしてますね~。テレビでは仕方がないかもしれないけれど、ライブではしっかりイントロも演奏して欲しいです。

Narrow StairsNarrow Stairs
(2008/05/13)
Death Cab For Cutie

商品詳細を見る
2008年05月30日 | Comments(8) | 音楽[D]
コメント
No title
いやっ、イントロすばらしい!

胸ぐらを掴まれた。
でも、
「そのまま掴んでいて!」的な
滅多に味わうことのない、忘我に入りそうでした...

映像もステキ!

わたしにとっては英語の歌詞がわからないので、歌が入ってからは、それ以前の期待感を超えることは無かったです。

が、久しぶりに、ふるえました。
ありがとうございます。
ゼロ URL 2008年05月29日 18:50:37 編集
No title
>ゼロさん
このイントロ、良いですよね~
本当に、「そのまま掴んでいて!」って感じ(笑)

美しい女性が世界を旅する映像も素敵ですよね。歌詞を意識すれば、背後からずっとついていくカメラワークが少し怖くもあるのですが、意識しなければ気にならない程度のさりげなさにセンスを感じます。

イントロだけでも、気に入っていただいて幸いです♪
skysong URL 2008年05月29日 21:55:28 編集
No title
音と映像に思わず引き込まれました。。
構成も面白くて、素敵な曲ですね。
catcans URL 2008年05月29日 22:19:55 編集
No title
>catcansさん
この曲は彼らにとってはかなり冒険だったんじゃないかと思います。。。
彼らの場合、冒険的でない、シンプルでストレートな曲も、良いんですけどね。
skysong URL 2008年05月30日 16:54:51 編集
No title
けっきょく毎晩聴いてます(笑)


冬ですよね。
寒い。
コート、欲しい。
あめ、あられ。

でも
どうしても政治的な匂いが拭い取れない。「今」だから?

なんか
今日、読んでたキリストの本に、
「信仰」を、ぜんぶ「恋愛」に置き換えても意味は通じるよ、と、書いてあった。なるほど!

「僕はどんなに望んでいることか
イエスが僕らの可能性に気付いてくれることを
イエスと僕の可能性に
それは優美に装丁されているけれども
未だ読むことのできない言語で綴られた書物のようなもの」

「イエスは僕と時を過ごしてみるべきなんだ
僕と時を過ごしてみるべきだ
僕には分かっている
そうすればイエスは愛を見出し
僕はイエスの心を手に入れる」
ゼロ URL 2008年06月01日 21:57:33 編集
No title
>ゼロさん
毎晩聴いていらっしゃいますか。それは、それは(^o^)

 >今日、読んでたキリストの本に、
「信仰」を、ぜんぶ「恋愛」に置き換えても意味は通じるよ、と、書いてあった。

信仰も恋愛もリクツじゃないですからね。修道女たちの中には、イエス・キリストに対して恋愛に近い感情を持っている人たちが少なからずいた(or いる)、と何かで読んだか聞いた記憶がありますが。。。
生身の人間は、この歌詞のような思い入れを持たれると重荷に感じそうですが、キリストや仏陀ならそういう心配はないでしょうね。(^ ^;)

skysong URL 2008年06月02日 15:19:34 編集
No title
この曲、今日某ショッピングモール内のGAPで流れてました。音の記憶を辿ったら、こちらのブログだったことを思い出しました。思い出せて良かった!脳が喜んでま~す♪
chika URL 2008年07月21日 22:54:32 編集
No title
>chikaさん
おお!
それを思い出せる記憶力、ステキです。脳ちゃん、グッジョブ!

思わぬところで流れていると嬉しいよね♪
私が体験した最強のBGMは、西友の2階でかかってたスミスのShoplifters of the World Unite です~
skysong URL 2008年07月22日 15:29:09 編集

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