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My Brilliant Tree

地下鉄に乗って、
あの木に会いに行った。

すでに落葉してしまっていないか、
どきどきしながら。

落葉していれば、
それは、それ。
でもやはり、できることなら葉のある姿を見たいと、
落ち葉を踏みしめながら、歩を早める。
いまさら急いでも、仕方がないのだけれども。

近づくにつれ、iPodを止めてイヤホンをはずした。
鳥のさえずりが耳に飛び込んでくる。
地上では人と車がせわしなく行き交っているが、大木が多いからか、
上空の鳥達には存外居心地が良いらしい。
あの角を曲がれば、見えてくるはず…





鮮やかな黄色をまとい、木は眩しく輝いていた。
完璧すぎるほどの、「輝ける木」。
s_tree2


この建物の前に、この木を植えようと考えたのは、建物とキャンパスの計画をした建築家だったのか?詳しいことは調べていないのでよく分からないけれども、この木を植えた人物を私は天才だと思っている。

エントランスホールから外へ向かう者すべてを、尖頭アーチの向こう側で、木が受け止めてくれる。
s_tree6


出口に向かって進むと、ある一点でアーチと木の輪郭が重なって…
s_tree7


さらに踏み出すと、ふわり。
一瞬だけ、かくも大きな木が軽やかに浮き上がりそうに感じられるのだ。
s_tree8


その「ふわり」に気付いたのは、実は、この建物に毎日通うことがなくなり、数年の月日を経て久しぶりに訪れた時のこと。
毎日のように通っていた頃は、この木の下でよく待ってくれていた人のことばかり考えていたから。

今、私はこの木のことを考える。
20年前、この木の下で待っていた人も、私の考え方、感じ方に様々な影響を与えてくれたけれども。
今は、心の中で、この木が私の隣にある。
光と影に輝く葉を無数に付け、四方へ枝を広げるその姿は、「世界」のメタファーと呼ぶにふさわしい。
私の思考の枠であるアーチから世界を眺めたとき、世界は輪郭を得てくっきり引き締まっているが、アーチから踏み出てみると世界はふわりと、より大きく複雑な姿を顕わにする。アーチの内側と外側を自在に行き来して、思考と感覚を揺さぶり続けたい。
この建物と木のように、私と「世界」とのあいだの密やかな関係──You are my brilliant tree.
s_tree10


And there you stand
Making my life possible
Raise my hands up to heaven
But only you could know

My whole world stands in front of me
By the look in your eyes
By the look in your eyes
My whole life stretches in front of me
Reaching up like a flower
Leading my life back to the soil

("Brilliant Trees" Lyrics by David Sylvian)

Live in Berlin '95
2007年12月08日 | Comments(7) | Trackback(0) | 音楽[S]
コメント
素敵な文章、
すてきな写真、
そして Brilliant trees につながるとは。。

いいですね こういうブログ。。 癒されました。。

(12月23日 日曜日の午後5~10時 MPMのオフ会に行ってきます。skysongさんも いかがですか? 歓迎されると思います。ライブDVD鑑賞→メンバーによる演奏 です)
Sam URL 2007年12月08日 14:30:01 編集
>Samさん
ありがとうございます(照)
この木についてはブログを始めた頃(2005年)からいつか書きたいと思っていたのですが、自分の中でBrilliant Treesと繋がったのはごくごく最近で。
我ながら不思議に思います。

ところで、MPMオフ会へのお誘いありがとうございます。DVD鑑賞と生演奏、とても楽しそうですね!
でも、その連休中の夜は家を空けにくいのです。それに、MPMさんには書き込みをしたこともなく、参加資格がないような…。
ということで、Samさんは楽しんでいらしてくださいね!
skysong URL 2007年12月08日 22:16:33 編集
お久しぶりです。
shuumaです。
覚えてらっしゃいますか?(なんつって)
○○中もいろいろとお世話かけました。有難うございました!

skysongさんって、ホント詩人やな~素敵な写真もデヴィにクリソツ?!(^^)
自分のブログ(復活しました)の稚拙なことといったら!(笑)
私の通っていた東京の大学のキャンパスにも、何故か気になる樹木があって、卒業式の日に仲間と一緒にその時樹木の木陰で写真を撮ったのを思い出しました。

復活はしたけれど、私のこれからを「輝ける日々」に出来るかは自分次第だなと考えています。

これからもヨロシクお願いします♪
shuuma URL 2007年12月10日 11:44:30 編集
はじめまして。デビヲタの shigevian と申します。

旧ブログ時代から、かれこれどの位になるでしょう、
長い間いつも楽しく且つ有難く拝見しております。
何度かコメントさせて頂こうと思ったことはありましたが、
今回はあまりのステキさに、コメントせずにはいられませんでした。

というワケで、…ってどういうワケか分かりませんが(苦笑)、
今後もひとつ宜しくお願い致します。
shigevian URL 2007年12月10日 12:48:06 編集
>shuumaさん
はて。どちら様でしたっけ…って、ウソウソ(笑)
おっかえりなさーい!!☆
いやはや、ご復活!めでたいです♪
でも、無理はなさらないで下さいね。

写真、デヴィッドにくりそつ?
左眉毛、吊り上がってます?
と冗談はさておき。
木の中には、人格ならぬ樹格を感じさせるような、愛着の沸くものがありますよね。年々そういう樹木やら石といった自然物に心惹かれる傾向が強まっていくようで、我ながら「年寄りじみている?」と思わないでもないですが(笑)。shuumaさんの大学の木も、きっと素敵な木なのでしょうね!

ご家族とお仲間がいれば、きっと輝ける日々ですよ。
この写真の木ほど華やかに輝かなくても、私などは志が低いもので、ロウソクの小さな灯り程度に輝きがあればいいかな、などと考えておりますw。

いずれにしても、またよろしくお願いしますね♪

>shigevianさん
はじめまして!
デビヲタ&ステヲタのskysongです(笑)

旧ブログ時代からお読みいただいていたとは、光栄です。初コメントどうもありがとうございました。
よろしかったら、今後も気軽にコメントをお寄せくださいませ☆

こちらこそ、よろしくお願いします。
skysong URL 2007年12月10日 16:30:02 編集
Brilliant Tree そのものですね。
写真で見とれてしまうくらいですから、
本物はどんなにか素晴らしいんでしょう。
過去への思いとその変わらぬ姿で光を与え
続けてくれている樹木の存在。
日常では全くと言っていいほど気付かないのに
ある時を経て、そのおおらかな存在が
自分に迫ってくることがあります。

それにしても、そこに身を置いてみたいなあと
思わせてくれるような素敵な空間、場所ですね。
かくさん URL 2007年12月10日 23:46:31 編集
>かくさん
そうですねー。
やっぱり実物は、写真よりも葉の一枚一枚がキラキラして、圧倒的ですね。上手な方なら、写真でもそこまで捉えられるのでしょうけれど。

たしかに日常、慌しくしていると存在を忘れていたりしますが、木はいつもそこにいれくれて…。有り難いです。

東京へお越しの際にはよろしかったらお立ち寄りを。
新緑の頃も素敵です。
skysong URL 2007年12月11日 10:04:19 編集

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