fc2ブログ

ミック・カーン基金にJakko- Kingdom of Dust (mp3 download)

Jakko M. Jakszyk(ジャッコ・ジャグジク:wikiで見たら本名はMichael Lee Curranなのですね。知らなかった…)の1994年のミニアルバム Kingdom of Dustが、Burning Shedにてダウンロード再発されました。収益は全て、癌と闘っているミック・カーンの基金へと寄付されるそうです。32.0MB、474円。(購入は こちら から)
KingdomOfDust

オリジナル・アルバムにはJBK(スティーヴ・ジャンセン、リチャード・バルビエリ、ミック・カーン)も参加しており、もちろんミックのあのベースラインも堪能できます。
さらに、ジャッコとリチャードによるボーナス・トラックも追加されています。雄大なランドスケープの上空を大きな鳥がゆっくりと飛んでいるようなスケール感あふれるサウンド。辛いことに直面している人物の心の叫びのようなWake me when it's overというリフレイン、下を見るな、飛べ!と呼びかけるメッセージが交錯する歌詞に胸が熱くなります。

Standing on the edge, but
Don't look down
Keep both eyes shut
Don't make the sound and
(Wake me when it's over)
Fly

崖っぷちに立っていても
下を見るな
両方の目を閉じて
音をたてるんじゃない
(悪夢が終わったら起こしてくれ)
飛ぶんだ…!




1. The Hands of Che Guevera [JJ/R.Barbieri] (4:20)
2. Drowining in My Sleep [JJ/S.Jansen] (4:12)
3. It's Only the Moon [JJ/R.Barbieri] (4:24)
4. The Judas Kiss [JJ/S.Jansen] (4:28)

bonus track:
5. Fly [R.Barbieri/JJ] (6:02)


Burning ShedではPorcupipne Treeのライブ音源もミック・カーン基金へと提供していましたが(拙記事)、そちらと同じく、購入の決済を済ませてから24時間以内にダウンロードを完了しなくてはならないのでご注意を。


この再発についてのジャッコのメッセージにも感銘を受けたので訳させていただきました。

Last year the charming people at Burning Shed informed me that all the physical CD copies of 'Kingdom Of Dust' had sold out, and suggested making it available again as a download. Not being enamoured of the download concept and assuming there was little interest to justify a re-print, I declined this well meant offer.
昨年、Burning Shedの親切な人々から、「キングダム・オブ・ダスト」のCD在庫が全てなくなったのでダウンロードとして再発してはどうかという提案をいただきました。けれども私はダウンロードというコンセプトに魅力を感じておらず、かといってCDとして再発するだけの需要もないと思い、その善意の申し出を断りました。

As some of you may know, earlier this year Mick Karn was diagnosed with a terrible illness and subsequently a fund was set up to help both Mick and his family through this awful time. It seemed entirely appropriate, therefore, to release 'Dust' as a download with all the proceeds going to Mick's appeal.
けれども、一部の人には知られているように、今年になってミック・カーンが重篤な病と診断され、彼と家族が辛い時を乗り越えるのを支える基金が設立されました。そこで、「ダスト」をダウンロード再発し、全ての収益をミックの基金へと贈るのが何よりもふさわしいと考えたのです。

I also wondered if we might somehow be able to include an extra track, as I remembered that many years back I had started work on a piece with Richard Barbieri. I managed to find it in the archive and reassembled what we'd done. I then added some new guitars and sent it to Richard for his approval. He came back with a number of suggestions. Adding to the rhythm parts and the suggestion of some editing. He also wondered if I might be able to turn this instrumental piece into a song. This is what we have done.
さらに、何年も前にリチャード・バルビエリと作りかけていた曲があったことを思い出したので、なんとか追加曲を入れられないかと考えました。どうにかアーカイヴからその曲を見つけ出し、我々がやったことを組み立てなおすことができました。そして新たなギター・パートをいくつか加え、リチャードの承諾を得るため送ったところ、リズム・パートへの追加や編集すべき箇所などの提案がいくつか返ってきました。彼はさらに、そのインスト曲を歌物にできないかという意見もくれました。こうやって追加曲ができました。

A piece started around the time of the original 'Kingdom Of Dust' and completed many years later, it's simply entitled 'Fly' and adds an extra 6 minutes of music to the original mini album.
オリジナルの「キングダム・オブ・ダスト」の時期に着手し、何年も後に完成したこの曲は、シンプルに「フライ」と名付けられ、元のミニ・アルバムに6分という時間を付け加えることになったのです。

For my pal Mick.

Jakko

友人ミックのために。

ジャッコ


スポンサーサイト



2010年09月17日 | Comments(10) | Trackback(0) | 音楽[J]

Did an angel get my lotus?

ワールドハピネス2010から帰ってきてから、お気に入りの手ぬぐいが行方不明になってしまいました。
淡いブルーグレーの地にロータス(蓮)模様が白抜きされたデザインで、手ぬぐいながらモダンな雰囲気がとても気に入っていました。しかも、従妹からの贈り物だったのです。
会場から引き揚げるとき暗かったので、気がつかないうちに落としてしまったのかもしれません…。

それからずっと気になったり凹んだりしていたのですが、昨晩iPodをシャッフルにしていたらMick Karnがこんなことを教えてくれたのです。Angel's Got A Lotus。そう…今は天使が持っているのね?せっかくプレゼントしてくれた従妹には本当にゴメンなさいだけれども、そういうことなら差し上げますよ、天使に。と、吹っ切ることができました。

日本手ぬぐいは洋風のタオルより薄手なので、フェスなどで首にかけていてもモコモコしないし、濡らして絞って首に巻けば放熱効果も期待できます。洗った後も乾きやすくて本当に便利。今度「かまわぬ」に行って、新しいものを買ってこようかな。同じ柄があれば天使とおそろいにできるし、同じのがなくても素敵な柄がたくさんありそう。

(小声で)いつも思うのですが、iPodには絶対に絶対に、持ち主の気持ちを知り尽くしている「中の人」が入ってまよね!ホント!(笑)



amazonだと只今マーケットプレイスのみの取り扱いのようですが、iTunesStoreにも入ってます。癌と闘うミック・カーン、今月にはピーター・マーフィーとダリズ・カーの新曲を録音するという情報も。体調に無理のないよう、創作活動が良い抗がん剤となることを願います。
http://www.mickkarn.net/
2010年09月07日 | Comments(5) | Trackback(0) | 未分類

1ヶ月。

wh2010
Kさんが最後のツイートをしたのは先月の今日、午後2時30分。
その4日後の8月8日、ワールドハピネス2010にご家族で参加される予定でした。
ブロックは違えど、会場内で会えそうだったらご挨拶しましょうね、と前々から話していたので、会場入りして自分たちの場所をキープした後、携帯にメールをしました。
レディオヘッド2008年ツアーのさいたまスーパーアリーナ公演、Kさんはやはりご家族とスタンド席で、私はアリーナでしたが、待ち時間にメールのやりとりをしたことなどを思い出しながら。
昼食を調達したり友人たちと会話したりしながら、ちらちらと確認しても、返信なし。
いよいよステージが始まった後も、合間合間に携帯を取り出したけれど、返信なし。
まあ、小さいお子さんを連れての屋外イベントなので、メールどころじゃないのかもしれないな、、、と思っていました。

ワールドハピネスのステージはどれも素晴らしくて。
全てについては書けませんが、カヒミ・カリィさんのバックで演奏する大友良英さんのギターに鳥肌が立ち、RHYMESTERで手を振り上げ、口ロロのいとうせいこうさんのラップに感じ入り、pupaで原田知世さんの美しさに倒れそうになり。スカパラでぴょんぴょん飛び跳ね、プラスチックスのキッチュな楽曲を新鮮な気持ちで聴き、そしてラストのYellow Magic Orchestra。体操(TAISO)で登場した体操服ダンサー2人に笑い、Crystal Cayが歌うスライ&ザ・ファミリーストーンのカバーに圧倒され、スカパラをゲストに迎えた全編生演奏Rydeenに聞き惚れ、やはり去年に引き続きFire Crackerの後は花火が炸裂!その後はHello Good-Bye。なんというサーヴィス精神、そして演奏力。(詳しいセットリスト等はオフィシャルブログを参照下さい。)
Kさんはどんな感想を持たれたかしら?と思いつつ、やはり返信のない携帯をパタンと閉じて、高揚した気分で友人たちと夏の夜空の下、帰路につきました。

遅い夕食をとってから帰宅しても、翌朝目覚めても、返信なし。
返信のない、その理由を知ったのは、午前11時頃のことでした。
Kさんが4日夜に他界されていたと。

あの、美しく楽しい一日の背後に、そんな悲しみが横たわっていたとは。
まだ記憶に新しい前日の青い空が、一層青く、瞼の裏に蘇ってくるのを感じました。

あれから約1ヶ月。
Kさんの身内ではなく職場など日常生活の繋がりもなかった私の日々は、時々涙が出そうになる他は、前とほぼ同じです。でも、David Byrneが"Everything That Happens"(拙記事)で nothing has changed, but nothing's the same と歌っているように、何も以前と同じではない。悲しいけれど、影の存在によって光がより強く輝いて見えるように、美しいものはより美しく、美味しいものはより美味しく感じられるようになったようです。もうお会いできないのはとてつもなく寂しいのですが、Kさんの分までも色濃く人生を味わおうと思います。不眠から解放されて、ぐっすりと好きなだけ眠ってください。さようならよりも、おやすみなさい、と言わせてください。

そうそう、これ、面白くないですか?
Motion Picture Soundtrackを逆回転再生したものだけれども、すごく綺麗で、音の渦に後ろ向きに吸い込まれてしまいそう。こんな風に時間が逆戻りしたら良いのにねと思ったりもしますが、それはともかく、面白がっていただけそうな気がするので、貼ってみます。ではあらためて、おやすみなさい。ぐっすりと!
Radiohead - Motion Picture Soundtrack (backwards/reversed)
2010年09月04日 | Comments(10) | Trackback(0) | 未分類
 | HOME | 

プロフィール

ブログ内検索

最近の記事

全ての記事を表示する

最近のコメント

タグリスト

カテゴリー

月別アーカイブ

Visitors

RSSフィード