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試写会『17歳の肖像』

2年前、拙ブログは英国大使館とブリティッシュ・カウンシルが主催するイベント企画「UK-Japan2008」の公認ブログに登録していました。そのイベント終了後も、駐日英国大使館よりブロガー対象のイベント案内が時々あり、今回の試写会に軽ーい気持ちで応募したところ、意外にも(抽選運ゼロなので!)当選♪ 昨日ありがたく赴かせていただきました。

まず、どんな映画に応募したのかも当選の通知をいただくまで忘れていたので(汗)、慌てて事前に確認しましたよ。
『17歳の肖像』
原題は"An Education"。そう、これは「教育」についての物語。
17歳の肖像

女性ジャーナリストLynn Barberの自伝的回想録をもとに、「アバウト・ア・ボーイ」「ハイ・フィデリティ」の原作でおなじみの作家Nick Hornby(ニック・ホーンビィ)が脚本を手がけています。監督はLone Scherfig(ロネ・シェルフィグ)という女性監督さんです。
1960年代イギリス。オックスフォード大学をめざす優等生ジェニーはふとしたことで中年男性と出会い、お洒落なレストラン、素敵なコンサートなど「大人の世界」を知り、夢中になってしまう。堅物だった両親も男性の巧みな話術につられ、デートや旅行を次々と許可。つらい勉強を続けて進学するか、華やかな世界で人生を楽しむか、揺れるジェニー。しかし、実はその中年男性は…。
こちらの→公式サイト でトレーラーなどを見ることができます。



あらすじを知っって、う…これはシャルロット・ゲンズブールの『小さな泥棒 [DVD](La Petite voleuse )』みたいに、ずっと心の中で「うわー、ダメーーー!その男、だめんずに決まってるじゃない!ダメダメダメ!わーーー!あ"---まったくー!」と母親目線で叫び続けなきゃいけない映画???と身構えてしまいました(笑)。しかも、ちょっとネタバレしますが、主人公が惚れてしまった中年男性は実は超嘘つきで、詐欺まがいの不動産売買や泥棒をやっている人間。実は私事ですが、ごく最近、数年来のリアル知人が詐欺師&泥棒だったことを知ってしまいショック!だったものですから(拙記事)、このタイミングで、この映画の試写に当たったことに因縁めいたものまで感じてしまったのです。

そんなこんなで、少々身構えながら試写室の闇の中、スクリーンと対峙。
意外や意外、ともすると重く堅苦しくなりそうなテーマが、テンポよく、「楽しく」見られる映画に仕立て上げられていました。

不満を挙げるとすれば、主人公の両親があまりに愚かで不甲斐ないことでしょうか。それと反比例するかのように、詐欺師の詐欺師たる巧みさ、胡散臭さがもう一歩。ここまで見事な詐欺師だったら、我が子の将来を真剣に考えているどんなに真面目な両親だって騙されてしまうよな!!!という説得力がない。リアル詐欺師を知ってしまった私としては、ホンモノの詐欺師はこんなもんじゃないですぜ!と言いたい。(そんなツッコミが入れられるようになってしまったのは悲しいんですが 泣。)ひるがえって、こんなにブレブレな親だったら、私にだって騙せちゃうよ(騙さないけど)!?とも思ってしまいました。あと、校長先生など周辺人物のキャラがもう少し立っていても良かったかな。

その不満を除いては、ともすると、やれ3DだのCGだの制作費○億ドルといった部分が妙に肥大化した映画が目に付く昨今、「何のために教育は必要なの?」「人生を楽しむことと勉強と、どちらが大切なの?」という真面目なテーマを直球で投げかけてくるこんな映画が今でも作られていることに、何やら安堵感を覚えましたよ。これから伸び行く若者たちと接する大人たるもの、その問いにはどうにか答えられるようにしておかないとね。英文学の先生と主人公のやりとりには思わず目頭が熱くなりました(TT)。

主人公を好演したキャリー・マリガンの、真面目女子高生モードのちょいダサ素朴ファッションとドレスアップしたヘップバーン的美女モードの落差、それから60年代風インテリア(特にキッチン)のレトロな可愛さも、女子目線を楽しませてくれました。
ドギツいシーンも無いので、親子でも安心して観に行ける映画だと思います。
4月17日(土)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショーです。興味のある方はぜひ♪


余談ですが。
実は人生◎▽年にして、試写会というもの自体が初体験だったのです。
おっかなびっくり訪れたSony Picturesの試写室はまるで会員制の映画館のようで、その素敵さに感動!仮に映画が見られなかったとしても、あのビルに入れただけで大満足だったかも!?受付に立っていたスパイダーマン人形の写真をちょっと撮っておきたかったけど、恥ずかしくてできず。。。(笑)そういう意味でも、貴重な体験をした夜でした☆

サントラはこちら。
Duffy、Madeleine Peyroux、Melody Gardotの歌も収録されています。
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2010年03月31日 | Comments(6) | Trackback(0) | 映画

Joy Division

1週間以上前のことになりますが、台風の前日、ドキュメント映画Joy Divisionを見てきました。
監督のグラント・ジーはRadioheadのドキュメントMeeting People Is Easyを撮った人です。
ミーティング・ピープル・イズ・イージーミーティング・ピープル・イズ・イージー
(2005/09/14)
レディオヘッド

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Meeting People...もそうですが、ドキュメントと言っても説明的なスタイルではなく、音楽やそれを取り巻く空気を伝えることが重視されています。なので、ちょっと分かり難い部分もあったのですが、生まれてはいたけれどw、遠いニッポンで小学生をやっていては知るよしもなかった70年代後半のマンチェスターが、自分の中でまた少しだけ鮮明になりました。
戦争の痛手と、進みすぎた工業化の残滓で殺伐とした街。パンクの息吹。
そこに集まった、四人の若者。一人一人は比較的普通でも、四人の個性が生み出す化学反応。そこに、マッドサイエンティストさながらのプロデューサーMartin Hannett(マーティン・ハネット)、デザイナーPeter Saville(ピーター・サヴィル)、 忘れちゃいけない、ファクトリーのTony Wilson(トニー・ウィルソン)らが絡んだという、どのパーツが欠けても成立しえなかった奇跡の軌跡。
『24アワー・パーティー・ピープル』などでほぼ知っていた内容が中心とはいえ、今回はライブ映像やテレビ出演時の映像なども実際のものが使われているので、「おお、これが!」と興奮しました。どうもトニー・ウィルソンは実物よりもスティーヴ・クーガンが演じたイメージの方がいまだに強いのですが(笑)。

時代の中で何かが創造される瞬間の、歓喜と葛藤、偶然と必然。
ジョイ・ディヴィジョンは終わってしまったけれども、その輝きは彼らの遺した2枚のアルバムの中にいまでも消えずに残っています。時代が進み、あのようにスリリングであぶなっかしい創造の瞬間は成立しにくくなってるようにも思えますが、それでも、今もどこかで新しい何かが生まれているかもしれません。

DVD化されたら、『24アワー・パーティー・ピープル』と『コントロール』とセットにして、書棚の「特別なものコーナー」にそっと入れておきたいと思います。

Joy Divisionは現在、渋谷のシネ アミューズでレイトショー公開中。(終了日未定)
その他、全国順次公開。
5/24〜 愛知 名古屋シネマテーク 052-733-3959 http://cineaste.jp/
6月 大阪 梅田ガーデンシネマ 06-6440-5977 http://www.kadokawa-gardencinema.jp/umeda/
7月 京都 みなみ会館 075-661-3993 http://www.rcsmovie.co.jp/
7月 兵庫 神戸アートビレッジセンター 078-512-5500 http://kavc.or.jp/
2008年05月29日 | Comments(0) | 映画

CONTROL

もう先週のことになりますが、映画CONTROLを公開終了前日に駆け込みで見てきました。
劇場で見ることを半ば諦めかけていたのですが、大きなスクリーンで見ることができて本当に良かったです。もともと写真家だけに、アントン・コービン監督のモノクロ画面はどの瞬間を切り取っても美しく。

もっとも、写真やミュージックビデオでは有名なアントンでも、映画監督としてはどうなんだろう?と正直見るまで不安でもありました。けれども、コンセプトがきっちり貫かれ、監督の伝えたいものが明快に表現された映画だったと思います。映像、音楽、配役等々、しっかりコントロールが行き届いていました。

イアン・カーティスの未亡人、デボラの著書"Touching From A Distance"をベースにしつつも、それをただそのまま映画化するのではなく、CONTROLというコンセプトを抽出したことが大きなポイントだったと思います。

その、行き届いたコントロールによって綴られていくのが、イアンが心のコントロールを失っていく過程…というのがなんとも悲しいですけれども。コントロールがどうにか取れている状態も、そうでない状態も、あざなえる縄のごとく入り組んでいる、危うさと儚さ。

とはいえ、重く深刻なシーンばかりではなく、思春期のイアンの恋には甘酸っぱい想いがよぎったり、ジョイ・ディヴィジョンのマネージャー、ロブ・グレットンがいい味だしていて笑わされたり、ライブシーンではあの奇妙~なwイアン踊りも再現されていたし、楽しめる場面の多い映画でもありました。ライブは、ちゃんと役者さんたちが演奏したそうですね。

それにしても、無名の(ほぼ)新人サム・ライリー演ずるイアン・カーティスがあまりにもチャーミングで、惚れずにはいられず(笑)。結末がすでに分かっている映画ながら、終盤に向かうにつれ、Don't walk away in silence~♪と、心の中でひとり大合唱状態でした(^ ^;)。
見終わった後もずっと悲しい気分をひきずったままBlue Saturday、Blue Sunday、Blue Monday…と過ぎて行き、1週間近くブログ更新する気力も沸かなかった、単純な私(苦笑)。
いい年して、心のコントロールがダメダメすぎますな。

CONTROLオフィシャルサイト

そういえば、もうすぐシネ・アミューズでグラント・ジー監督のドキュメント映画『ジョイ・ディヴィジョン』も公開されるんですよね。
これを機にイアン踊りをマスターしようかしら(笑)

UK-Japan 2008 WEBサイトに記事掲載!
2008年05月01日 | Comments(6) | 映画

映画「バベル」

すごーく遅ればせですが(汗)、先日ようやく、映画「バベル」を観てきましたw。

Babel Babel
(soundtrack)


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文芸映画っぽい雰囲気のある(小説を元にした映画ではありませんが)、真面目な映画でした。もともと私は多層構造の小説や映画が好きなんですよね(^^)。このバベルは、モロッコ・アメリカ・メキシコ・日本それぞれのエピソードを時系列をずらしつつ描きながら、分かりやすさは損なわれておらず、各場面の映像的な対比も鮮やかで見ごたえがありました。

茫漠と広がるモロッコの風景。おびただしいネオンの光が降り注ぐ東京。情熱的な色彩が氾濫するメキシコ。居心地の良さそうな、アメリカの子ども部屋の静かな佇まい。全く違った風景でありながら、それぞれが、コミュニケーションの混乱と、ほんの軽い気持ちでやってしまった些細なことが大事に発展してしまいかねないという、断層や亀裂に満ちている。それが環境や時代のせいではなく、この人間世界とは普遍的にそういうものであるということが、複数の場面を並行して描くことで浮き彫りになっていきます。

私事ですが、かつて勤めていた会社が渋谷爆発事件に関わっていたことを昨日知りました。その職場を離れて10年経つし、その会社に責任があるのかどうかも現時点では不明ですが、胸に重く沁みてくるものがあって。事件に関わる企業はそれぞれ、法令に定められた範囲内で、もちろん悪意なく、やるべきことをやっているつもりだったと思います(行政の法整備には疑問がありますが)。それでも、小さな不備や不運が重なり、とんでもなく深い亀裂に飲み込まれる人々が出てしまう。そんな残酷な現実が、観たばかりのバベルの世界と自分の中でシンクロしたのでした。
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、負傷された方の一日も早い回復を願います。

話を映画のバベルに戻すと、言語を異にする者同士はもちろんのこと、同じ言葉を共有する間柄でもコミュニケーションの断絶が不可避であり、何の罪もない人々が災難に巻き込まれてしまう混迷の世界であっても、子ども達は希望の光である。そんな監督のメッセージが根底に感じられて、後味はポジティブなものでした。そうそう。子ども達よ、断層や亀裂を飛び越え踏み越え、この世の中を渡っていっておくれ。

World Citizen - i won't be disappointed-
(2005 Live Version)


(蛇足1)「美貌の青空」の使われ方も良かった(^-^)

(蛇足2)菊池凛子さん演じる聾の女子高生の行動には「???」とドン引きだったのですが(苦笑)、ラストシーンでパズルのピースがピタッとはまるように納得できた気がします。あそこまで捨て身な行為に走るほど、自分の中に消去したいものを抱えてしまっている彼女だけれど、やはり未来のある、この世界の希望のひとり。東京の夜空にボウッと輝きを放つ超高層マンションのバルコニーで、抱擁する父娘の姿が印象的なエンディングでした。
2007年06月21日 | Comments(6) | Trackback(0) | 映画

映画「マリー・アントワネット」

MarieAntoinette

昨年から友人と楽しみにしていた「マリー・アントワネット」を観てきました。かなり賛否が分かれる評判を聞いていたので、自分がどういう感想を持つか、期待半分、不安半分で。

一番最初に読んだレビューは翻訳家の岡山徹さんが英語学習誌『週間ST』に書かれたもので、「しかし、マリーの退屈をリアルに描けば描くほど、映画が退屈になるというジレンマに、監督は気付いていないのだろうか」という指摘が印象的でした。
そうか、退屈なんだ。映像を淡々と繋ぎ合わせた、ストーリー性を否定した映画なんだろうか?そんな想像をしながら映画館に赴いたのですが。

……え?これが退屈?面白いじゃん!
ヒラヒラ、こてこての衣装や調度への興味は薄いのですが、自分でも驚くほどマリーに感情移入してしまって、何度も泣きそうになりましたよ。「普通の人間、女性としてのマリー・アントワネットを描きたかった」という主旨のことをソフィア・コッポラ監督が言っていましたが、まさに。

周囲から常に好奇の目にさらされる「異物」として、単身、全く未知の環境に入っていかざるを得ない状況の、めまいすら伴う緊張感、閉塞感。想像ですが、フランシス・コッポラという有名な父を持つソフィアも、行く先々で突き刺さるような好奇の視線にさらされたことが何度もあったのではないでしょうか。ヴェルサイユ宮殿にマリーが入っていくシーンの、グラグラする圧迫感に満ちた映像を見ていて、そんなことを思いました。

そして、世継ぎを生まなければならないプレッシャーがかかる中、どうしてもうまくいかないことの苦しみ。私も最初の子どもをなかなか授かることができなかったので、月を重ねるごとに澱のように焦燥と不安がじりじりと溜まっていく、あの感覚を味わったことがあります。周囲からの圧力が少ない一般庶民でも、かなり精神的に「来る」ものがあるんですね。自分よりも後に結婚した人たちの所に先にベビーが生まれるたびに、笑顔で「おめでとう」と言い、頭でもめでたいと思っているのだけれども、ふっと一人になった時に、がっくりと全身の力が抜けてしまう、あのどうしようもない感じ。そして、それを経て出産できたときの、何ともいえない喜び。殿方には分かりにくい心理なのかもしれないけれど、もうビシビシ感情移入してしまって、退屈しているヒマがなかったです(笑)。

このような自分ひとりの「努力」だけではどうにもならない状況に追い込まれた時、「きゃーっ!このドレス、可愛い~♪」「きゃーっ!このケーキおいしい~♪」「きゃーっ!パーティーよっ♪」に逃避してしまう気持ちも、すごくよく分かってしまうのですね。(苦笑)

言わばこれは、見知らぬ土地に嫁いでしまい、不妊に悩むフツーの主婦が現実逃避でブランド買い&高級レストランのランチめぐり&エステ通いへと突っ走る設定にしても成り立ちそうな物語なんです。

ただ、フツーの主婦だったら家計が破綻してもその一家が困るだけですが、一国の女王がそれをやってしまったら、その罪ははてしなく重い。不幸にも、夫も王の資質をこれっぽっちも持ち合わせていなかったし。ヴェルサイユに押し寄せた怒れる市民たちにバルコニーでお辞儀をした瞬間、初めてアントワネットの顔が「楽しいことが大好きなフツーの女の子」から「女王」になりました。頼りないルイ16世も、事がここまで深刻になって、初めて「王」らしく引き締まった表情を(まだまだ頼りないけど)見せるのです。けれども、もう決定的に手遅れ。その事実の重みと、二人の「可愛らしい」とまで言いたくなるほどのちっぽけさ、フツーさが切なかったです。

とかく話題の音楽ですが、ごくごく自然にポップミュージックが使われていたという印象を受けました。その時代らしい音楽でいくか、斬新な「表現」として気張ってポップミュージックを使うのか、どちらかを選ばなきゃならないなんてナンセンス。それぞれのシーンの気分にぴったりくる音楽を選んだら、たまたまこうなったのよ。そんな感じ。
それもアリだと思いました。特別新鮮でもないけれど、違和感もなく見て、聞くことができましたもの。
マリー・アントワネット マリー・アントワネット
サントラ、スージー&ザ・バンシーズ 他 (2006/12/13)
ユニバーサルクラシック

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一本の映画としても私には面白かったのですが、この映画に対する評価の分かれようも非常に面白いと思っています。文化厚生大臣の失言に対する世間の(特に男女間の)温度差の違いにも似ているような。なんだか、リトマス試験紙のような映画ですね。
(どういう見方が「正しい」なんてことを言うつもりはありませんが。)
さて、あなたは…どっち?(笑)

☆蛇足ですが、マリーの後見人メルシー伯爵(スティーヴ・クーガン)がアップで映る度に、頭が「24アワー・パーティー・ピープル」(マンチェスターの音楽シーンを描いた映画)に飛びそうになって困りました~(笑)。
SteveCoogan


2007年02月02日 | Comments(7) | Trackback(1) | 映画
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