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Bryan Ferry / Dylanesque ('07)

友人(←thanks!)のおかげで、最近もっぱらBryan FerryのDylanesqueがお気に入りです。タイトル通り、ボブ・ディランの曲ばかり集めたカバーアルバム。

Dylanesque Dylanesque
Bryan Ferry (2007/02/26)
Virgin

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1曲目Just Like Tom Thumb's Bluesでは、一生懸命ディラン風のかすれた声を作っているのにちょっと戸惑いました。でも、フェリー先生、すぐに真似っ子に疲れたみたいで、あっという間にいつものフェリー節に戻ってるし(笑)。1993年のオールカバーアルバムTaxi (個人的にはオリジナルのソロアルバム作品を凌駕する最高傑作だと思っています)と比べると、作り込んだ感じはなくてナチュラルですが、相変わらず気だるいダンディズムが耳に心地よく響いてまいります。

そんなわけで、非常に気持ちよくリピートしていたわけですが、ふと「気持ちよくていいんだろうか?」という思いが芽生えてしまいました(^^;)。野暮な邪念ではありますけれども、メッセージ性が強いはずのディラン作品がこんなに心地よいというのは、ディランのメッセージが骨抜きになっているのではないか、と。音楽なんて楽しきゃいいじゃんとも思うのですが、ついついそんなことが気になってしまう自分もいて。ホントに鬱陶しいヤツでっあります。(←ケロロ軍曹の声でお願いね☆)

気になりだすと、止まらなーい(笑)。ディランの曲はオリジナルもカバーも、常にどこかしらで耳にしてきたものの、自分でCDは一枚も持っていなかったので、ベスト盤を購入~。Dylanesqueと重複しているのは4曲。聴き比べる…と。

心地よいフェリー先生のカバー、全面的に「アリ」と判定いたしました~!
(別に私の太鼓判があってもしょうがないんですが 苦笑)

「時代は変わる(The Times They Are A-Changin')」などでは、たしかにオリジナルバージョンの方がひとつひとつの言葉がグサグサ突き刺さり、「時代は変わっていくんだ。古い慣習にしがみついている奴らは沈んでしまうぞ」という若き日のディランのメッセージがはっきりと伝わります。

一方、フェリー先生の「時代は変わる」は、言葉そのものはそこまで直接的に響いてきません。でも、淡々と刻まれるリズムにさりげなく加味されるギターやピアノ、オルガン、コーラスなどがゆるやかなグルーブ感を作り出し、言葉の代わりに音が饒舌に語っています。その音から伝わってくるのは、古い権威に対する若者からの警鐘ではなく、時が過ぎていってしまうことの切なさを飲み込みつつそれを受け入れているような、大人の包容力。そういえばTaxiでもWill You Love Me Tomorrowで、「明日になっても私のことを愛してくれる?」と問いかける若者の恋の歌を完全に大人のラブソングにしてしまっていて、圧倒されました。そうか!大人の恋愛の方が明日がないことも多いだろうし(恋愛中の大人の方々、すみませーん! 苦笑)せつないものなのねと、当時20代半ばだった私はこのカバーによって学んだような気がします。(^o^;)

話をDylanesqueに戻すと、他の曲も、原石を磨き上げるようにディランのメロディーの良さを引き出すアレンジがほどこされ、良い意味での換骨奪胎が成功していると思います。さすが、カバーの帝王。もちろん、TaxiやMamouna(1994)でも一緒に仕事をしているRobin Trowerや、イーノ先生の貢献もあるのでしょうね。Taxiほどのインパクトはないけれど、時代が変わっても繰り返し聴き続けるアルバムになりそうな予感です。


Bryan Ferry.com

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2007年03月10日 | Comments(14) | Trackback(5) | 音楽[F]
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