Charlotte Gainsbourg / IRM ('10)

前作より約3年ぶりの、シャルロット・ゲンズブールのアルバム。
ご存知の通り、ベックが作詞・作曲、プロデュースで全面的にサポートしております。

先行でダウンロード提供されていたIRM(曲)や、ビデオが公開されたHeaven Can Waitを視聴し、「ベックそのまんまで、シャルロットの持ち味ゼロだな〜」としか思えず、リリース前からテンションが下がってしまったので、やや遅れて入手しました。ベックもシャルロットも両方好きなのですけどね。

前作「5:55」は、エールの2人とジャーヴィス・コッカー、ニール・ハノン、プロデューサーのナイジェル・ゴッドリッチが、総力をあげてシャルロットの持ち味、彼女からインスパイアされるイメージを形にした作品だったと思います。しかし「IRM」は、アルバムを通して聴いても、やはり、ベックのアルバムとしか思えません(笑)。ただし、シャルロットが関わっている意味が全く無いかというと、そうではなく、シャルロットがいることで、ベックのアウトプットの幅が広がった部分もあると感じました。ベックのアルバムfeaturingシャルロット、というスタンスで楽しめます。

それにしても、アマゾンには「本作はベックが全曲書き下ろし、プロデュースも手掛けている。」(日本盤解説)、"He wrote all of the music and co-wrote the lyrics and produced and mixed the recording. "(US盤解説)と書かれているのですが、なんでこんな間違いが堂々とまかり通っているのでしょうか(2010年2月7日現在)。3曲目のLe Chat du Café des Artistesはカヴァー曲なのに。You Tubeにアップされていたこの動画では、Jean-Pierre Ferlandのオリジナルと、シャルロットのカヴァーバージョンを続けて聴くことができます。うーん、とても親切な投稿者さん!



カナダのシンガー、フェルラン氏の名前自体IRMが出るまで知りませんでしたし、もちろんオリジナルを聴くのも初めて。70年代フレンチポップスの香り漂うロマンティックなメロディーと、重いストリングスのフレーズの絡みが何とも言えない、いかにもベックが好きそうな曲だと思いました。
これまでセルジュ・ゲンズブールのMelody NelsonがSea Changeに与えた影響については色々なところで語られていましたけれど、Paper Tiger って、まんま、Le Chat du Café des Artistesの前半部分じゃないですか。この2曲を続けて聴くと、ものすごく自然に繋がりますよ〜。ネコが紙製のトラにメタモルフォーゼ?



シャルロットは、本当はレディオヘッドにプロデュースして欲しかったという噂です。アルバムまるごとはどうだろう?と思いますが、1曲位はトムとデュエットとか、聴いてみたい気もします。トムのこれまでのデュエットって、ビョークしかり、P.J.ハーヴェイしかり、力強い女性ヴォーカルの半歩後ろから細〜い声で付いていきます…みたいな感じでしたがw、シャルロットと囁き合戦もアリかも。いえ、完全妄想ですが。





2010年02月07日 | Comments(0) | 音楽[C]

Telefon Tel Aviv / Made a Tree On The World

人間不信が重く心にのしかかっている時は、言葉は外に向かわず、心の中に溜まりゆく。

外に言葉を発することに意味を見出せない時、音の洪水、こだまする微かな囁き、集まり、高まり、、、やがて消滅。

スパイラル、無限リピート、いつまでも。

意識が遠のくまで、幾度でも。




branch by branch
they came together
leaf by leaf
for stormy weather

Charlie, R.I.P.
2010年02月06日 | Comments(4) | 未分類

Portishead / Chase The Tear ('09)

昨年末からずっと、音楽を聴く時間と気持ちのゆとりがなかなか持てなかったのですが、ようやくなんとなく平常運転に戻れそうな気がしてきました。
これは昨年12月に人権団体アムネスティのチャリティとして発表されたポーティスヘッドの曲。
日本からはチャリティとして購入できるようになっていないのが残念ですが。。。



シーケンサー(でいいのかな?)から延々と繰り出される無機的なベースに重ねられた、べス・ギボンズの搾り出すようなかすれ声。「ここぞ」という時だけに絞って挿入されるギター。
無機質さと生々しさ、緻密さとラフなエッジの絶妙なバランス。
惚れました!
ファーストやセカンドの頃のポーティスとは全然違ってきましたね。
でも、いい。





2010年01月26日 | Comments(2) | 音楽[P]

Northern Portrait / Criminal Art Lovers ('10)

突然ですが、もし、ずうーっと昔に好きだった人のソックリさんが目の前に現れたら、誰でもとまどいますよね?
どうしてこんなに似ているんだろう?と、意味もなくオロオロしたり(笑)、逆に似ていないところを一生懸命探して安心しようとしたり。そんなシチュエーションはとっても疲れそうなので現実としては真っ平ごめんなのですが(なんて書くまでもなく、まず無いだろうけどw)、音楽だったら、そんなとまどいもちょっと楽しいかも。と、思わせてくれたのがデンマークのバンド、Nothern Portrait。

Northern Portrait Myspace



何のソックリさんか、とっても分かりやすいですよね(笑)?

ライブバージョンはこちら。

ボーカルくん、クネクネしないんだ!?とか、間違い探し(?)もまた楽し。
歌詞も頑張って屈折感を出そうとしてますが、M氏の域までは…(較べるのも酷か)。
音もまあ、似てはいるけど全体的にサラリとしてますよね。良くも悪くも聴きやすい。

でもやっぱり、このキラキラしたギターのフレーズ、メロディーラインには有無を言わさず惹かれちゃうんですね〜。
もうなんか、長年刷り込まれている感覚にストレートに響いてくるもので。
ここはとりあえず、つべこべ言わずに楽しんじゃおう。

これまでシングルが2枚出ていて、そちらはeMusic(The Fallen Aristocracy , Napoleon Sweetheart)で入手済みだったんですが。。。



今年1月リリースのファーストアルバムのジャケはなんと言ってもサヴォア邸なので!
これもeMusicに入ったんですが、やっぱりCDを買おうかな〜っ(><)
と、悩むのもまた楽し。
CriminalArtLovers

あ、YouTube映像を貼ったCrazyという曲は、シングルThe Fallen AristocracyとアルバムCriminal Art Loversの両方に収録されています。
2010年01月25日 | Comments(4) | 音楽[N]

The New Pornographers / All The Old Showstoppers

A Happy New Yearとご挨拶するにはやや遅くなってしまいましたが、代わりにnewつながりで(苦しいな^^;)カナダ出身ザ・ニュー・ポルノグラファーズの2007年のアルバム、チャレンジャーズからのナンバーを。
キャッチーなリフと謎めいた歌詞が後引く曲で、一時期ほんとうにリピートしまくってましたね。



When John he saw the numbers he lied
Made up the whole thing, failed when he tried
To cash in on his cautious new fame
Always the numbers but never the name

(中略)

And somebody beside you
Slipped your head inside the crown
The princes of the paupers
And all the old showstoppers
Till this moment's still unknown

(後略)

(原詞全体は こちら


寓意が盛りだくさんのこの歌詞、翻訳はとても難しい。。。
英語でJohnなら、ごく一般的な男性の名前としての「ジョン」と、聖書に出てくる「ヨハネ」の両方をさすことができるけれども、日本語に訳すとなると、どちらかになってしまうわけで。
Johnとnumbers ⊇ 黙示録のヨハネと数字「666」
princeとpauper ⊇ マーク・トウェインの『王子と乞食』(顔がそっくりの王子と乞食の少年が入れ替わる話)
略した部分には天使ガブリエルやセイレーンも登場します。
こうしたメタファーの数々を使って、この曲を書いたA.C. Newmanが誰に何を言いたかったのかは、全く分かりません。
でも、ここ2・3日、この歌詞が再び頭の中にひっかかっているのでした。


あと、このアルバムではDan Bejar(Destroyers)の書いたMyriad Harbourという曲も大好きです。
ビデオがまたインパクト大!
http://www.youtube.com/watch?v=xO_VONrCJQE




The New Pornographers Myspace
2010年01月12日 | Comments(4) | 音楽[N]
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